アトレティコ(Atlético)
昨季、ハンブルクでフラムFCを下して見事優勝を果たしたアトレティコだが、覇者として臨んだ今大会は失意のうちに終わった。グループステージ第1節でアリス・テッサロニキFCに敵地で敗れた彼らは、そこから立ち直ることができず、第5節に再びギリシャのチームに2-3と競り負けて、あとがなくなる。突破するには最終節で首位バイヤー04レバークーゼンを下し、アリスがローゼンボリBKに不覚を取ることが必要だったが、どちらもかなわなかった。
ブラガ(Braga)
UEFAチャンピオンズリーグから回ってきた時点では、あまり期待されていなかったが、ベスト16で3度の優勝を誇るリバプールFCを破ってその実力を証明。続いてFCディナモ・キエフとSLベンフィカも退け、クラブ史上初の決勝進出を果たしたが、最後はポルトに屈した。
最も近いライバル(Closest of rivals)
今大会の決勝は、距離にして50キロも離れていないクラブ同士の対決となり、1988年のKVメヘレン対PSVアイントホーフェンの記録を抜いた。ベルギーのメヘレンは、隣国オランダのPSVと2試合決着方式だったUEFAスーパーカップで対戦。ホームで3-0と勝利したのち、83.8キロを移動し、オランダで欧州王者をまたしても1-0と下して栄冠を手にした。
3-3での引き分け(Draws)
第1節のユベントス対KKSレフ・ポズナニ戦を皮きりに、今季のグループステージでは、6点を分け合う引き分けに終わった試合が4試合あった。うち2試合で劣勢から引き分けに持ち込んだのはSSCナポリだ。FCステアウア・ブカレスト戦では3点を先取されながら、相手が10人になってドローに持ち込み、FCユトレヒトとのアウェー戦ではエディンソン・カバーニのハットトリックにより、1-3の劣勢から追いついた。3-3に終わったもう1試合は、ACスパルタ・プラハ対ローザンヌ・スポルト戦。
エレメンコ(Eremenko)
ディナモ・キエフのMFロマン・エレメンコは、12試合の出場で大会最多の6アシストを記録。チームが準々決勝で敗退したことを考えると見事な数字だ。特にホームでAZアルクマールに2-0と勝利した第4節では両方のゴールをアシストし、チームに大きく貢献した。
ファルカオ(Falcao)
ポルトのゴールマシーンは、まさに阻止不能だった。4ゴールを挙げたビジャレアルCFとの準決勝、ホームの第1戦では、SKラピド・ウィーン戦(3-1)、FCスパルタク・モスクワ戦(5-1)に続いて今大会3度目のハットトリックを達成した。
ビジャレアルとの第2戦では、今大会での通算ゴール数を16とし、ユルゲン・クリンスマンが15年間保持してきたUEFAカップ/UEFAヨーロッパリーグでのシーズン最多得点記録を抜いた。そして彼は予想どおり、決勝でもゴールを決めてみせた。
グループF(Group F)
スパルタとローザンヌが6点を分け合って引き分けたグループFは、今大会のグループステージ中、最多の合計42得点を記録した。1試合平均では3.5得点。このグループには、そのほか首位通過したPFC CSKAモスクワとUSチッタ・ディ・パレルモが入っていた。
ハットトリック(Hat-tricks)
ファルカオ以外にも6選手が1試合3得点を挙げ、試合球をもらった。グループステージ以降、9つのハットトリックが記録されたが、そのうち3つはグループステージ1節で生まれている。決めたのはアルトヨムス・ルドネフス(ユベントス 3-3 レフ)、パトリック・ヘルメス(レバークーゼン 4-0 ローゼンボリ)、アレクサンドル・ケルジャコフ(RSCアンデルレヒト 1-3 FCゼニト・サンクトペテルブルク)。
そのほかにハットトリックを達成したのは、エマニュエル・アデバヨール(マンチェスター・シティーFC 3-1 レフ)、スティーブン・ジェラード(リバプールFC 3-1 ナポリ)、カバーニ(ユトレヒト 3-3 ナポリ)となっている。
イタリア(Italy)
決勝トーナメント1回戦でナポリがビジャレアルに2試合合計1-2と敗れたため、イタリア勢は1チームもベスト16に進出できなかった。これは2007年以来のことだ。同じくセリエAから参加していたユベントス、パレルモ、そしてUCサンプドリアは、いずれもグループステージを突破できなかった。
ユベントス(Juventus)
ビアンコネーリ(ユベントスの愛称)の早期敗退の原因は、その引き分けの多さにあった。実際グループAでは、全6試合を引き分けで終えている。しかしこの記録は過去にもあり、2002-03シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ1次グループステージでのAEKアテネFCが最初だった。
カルパティー 3-4 ドルトムント(Karpaty 3-4 Dortmund)
スパルタクがポルトに2-5で敗れたゲームと共に、グループステージ以降の最多得点試合。ホームのFCカルパティー・リビウが2点のリードを覆して3-2と逆転し、そのまま試合を制するかに見えたが、残り3分からドルトムントが2得点し、再逆転で勝利を収めた。
終了間際のゴール(Late goals)
今大会で生まれた551ゴールのうち、100得点は76分から90分の間のものだった。最も遅い時間帯に生まれた得点は、ナポリがステアウアに3-3で引き分けた試合で、カバーニが後半ロスタイム8分に挙げた同点ゴール。
ミレフスキ(Milevskiy)
アルテム・ミレフスキは何かと狙われやすい選手のようだ。ディナモ・キエフのストライカーとして5得点を挙げた同選手は、11試合で何と46回ものファウルを受けた。これは被ファウル数2位となったブラガのFWアランを8つ上回る数字だ。
延長戦なし(No extra time)
今季のUELでは決勝トーナメント以降、延長にもつれ込んだ試合が一つもなかった。
決勝での同国対決(One-nation final)
ダブリンでの決勝はブラガとポルトのポルトガル勢対決となったが、同一のサッカー協会に属するチーム間でUEFAカップ/UEL決勝が行われるのはこれが8度目。
ポルトガル(Portugal)
UEFA主催大会でポルトガルのチームがベスト4のうち3つを占めたのは史上初。さらに、ポルトが準決勝でビジャレアルを一蹴したことで、ポルトガル・リーガ勢による決勝が実現した。この時点でイベリア半島西部の同国にUEFA主催クラブ大会で8つ目となる栄冠がもたらされることが確定した。
英国女王エリザベス2世(Queen Elizabeth II)
ダブリンでのUEL決勝はその準備期間中、英国女王のアイルランド訪問と話題を二分することになった。女王は英国君主として100年ぶりにアイルランドを訪れ、1週間にわたり各地を歴訪した。
アイルランド共和国(Republic of Ireland)
アイルランドが欧州の主要大会決勝の開催地となるのは今回が初。5万人収容のダブリン・アリーナはポルトの1-0の勝利で、歴史的な初のフルシーズンを締めくくった。
シュツットガルト(Stuttgart)
国内リーグでは不調だったVfBシュツットガルトだが、UELでは決勝トーナメントに進出した。ドイツ・ブンデスリーガではシーズン当初から極度の不振に苦しみ、クリスティアン・グロス監督が解任されたが、UELのグループHでは勝ち点15と見事な成績でトップ通過を果たしている。
タウラス 3-2 ラネリー(Tauras 3-2 Llanelli)
リトアニアのFKタウラスとウェールズのラネリーAFCが対決した予選1回戦第2戦では、ありがたくない最多記録がいくつか生まれた。今季UELでの最多レッドカード数(3枚、うち2枚はアウェーのラネリーが受けた)のほか、警告数も14回と最多だった。
ホーム不敗記録(Unbeaten at home)
マンチェスター・シティーとの決勝トーナメント1回戦で姿を消したアリスだが、長きにわたるホーム不敗記録だけは死守した。過去40年間に行われたUEFA主催クラブ大会25試合で、アリスの本拠地クレアンティス・ビケリディス・スタジアムで勝利したアウェーチームはない。
ビラス・ボアス監督(Villas-Boas)
ダブリンでの決勝にポルトが勝利したことで、同クラブのアンドレ・ビラス・ボアス監督は、UEFA主催の主要クラブ大会で最年少の優勝監督(33歳213日)となった。以前はAアカデミカ・デ・コインブラを率いていた同監督は、ポルトの指揮官として初のフルシーズンを迎えた今季、ジャンルカ・ビアリ氏の記録を破った。イタリア人監督のビアリ氏は、1997-98シーズンにチェルシーを率いてUEFAカップウィナーズカップを獲得した時、33歳308日だった。
寒さ対策(Warm-weather clothing)
グループステージ以降、多くのスタジアムでは寒さ対策が必須に。いくつかのスタジアムでは気温が0度を切り、プレー環境は過酷を極めた。例えばレフがユベントスと1-1で引き分けた試合では、会場となったポズナニの気温はマイナス11度にまで下がった。
FKハザル・レンコラン(Xäzär Länkäran FK)
アゼルバイジャンのハザルは予選1回戦からダブリンでの決勝を目指した52チームの一つだった。残念ながら、モルドバのFCオリンピア・バルティとの対戦した同チームはアウェーゴール差で予選1回戦敗退。その夢はあっという間に終わった。
ヤングボーイズのアウェーでのヘタフェ戦(Young Boys at Getafe)
両者のグループH最終戦は、これが消化試合であることを忘れさせるほど、見どころ満点の好ゲームとなった。90分間で放たれた枠内シュートは何と22本。これは予選を含め本大会の最多記録だ。それにもかかわらず得点はヘタフェCFのアドリアン・サルディネーロの一発のみだったことも、特筆に値する。
ゼニト(Zenit)
2008年UEFAカップ王者のゼニトは、今季グループステージを全勝で突破した唯一のチームだった。グループGで6戦6勝の同クラブは、その間18得点を挙げている。


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